花鳥雪岩

花も鳥も雪も岩も風流で美しい。

Yosemite②HalfDome Snakedike11/4

ヨセミテのシンボル的存在HalfDome

11/4 クライミング2日目は、HalfDome のSnakedike(5.7,8ps,660m)へ。 

 

 

この日の目標は

「Village storeで肉を買う」。

ヨセミテ渓谷にはスーパーが2つしかなく、

そこでしか肉が手に入らないのだ。

長い行程になるが、果たして閉店20時までに帰って来れるのか!?

さあ急げ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

6時、まだ真っ暗な中、HappyIslesを出発。

 

Mist trailを行き、Libertycapに着く頃には明るくなっていた。

 

 

右の岩がLibertyCap 左がMountBroderick
この間の谷間をゆく。

Mist Trailを歩き、LibertyCap基部に着いたところ。
Mist Trailはこの写真の右側に続くが、
HarfDomeへは左を進む。

谷間は暗く寒いので、数日前に降った雪が溶けずに積もったまま。
これは想定外。
足はビチョビチョに濡れて冷たく辛い。

手前は凍ったLostLake。
Lost Lakeに着けばTrailに合流できるはずだが相変わらず雪。
Gaia GPSというアプリで、雪に埋もれたTrailを探し出して進んだ。
このアプリには助けられた。

Suger Pine。
世界で最も大きな松ぼっくりだよ。
(大きいものは60cm以上になるんだって!)
 甘い樹脂を分泌するからシュガーパイン
名付け親はジョン・ミューア

ようやく取付きに着。
SnakeDikeに宣戦布告!!

1p目pataリード
1p目は複数のルート取りができるようだが、pataは直上&ランナウトルートを選んだ。
傾斜は無いが、手がかり少なくリードだったら怖い。

1p目 フォロー

2p目私リード。
右にトラバースしてから上へ。
壁が立ってくるところの手前で0.75が決まるフレークがあったようだが
私は気付かず、痺れるランナウト。

 

3p目pataリード。 
少し上に登ってから、左側にボルト1本。
さらに左上してダイクに取り付く。
ここから楽しい楽しいダイク!

4p目私リード。
上り自体は難しくはないけど、
ランナウトと高度感がすごいので緊張する。

5p目かな?pataリード。
 引き続きランナウト。

6ピッチ目私リード。
30mくらい登ったところに貴重な1本のボルトがあるが

危うく見逃しそうになった。

振り返ると壮大な景色!

7ピッチ目からはダイクがはっきりせず、登れそうなところを登る。

7ピッチ目はpataリードだったけど、岩の傾斜が立って来る&ランナウトで怖いピッチだった。(ルート取り間違えたのか?)カム&ナッツでピッチを切った。

8p目私リード。
ここは雪溶け水の染み出しだらけ!
濡れている岩は、滑るのか?ドキドキ。
廊下状になっている部分に入ってピッチを切る。

9ピッチ目pataリード。

クラックもなくなり傾斜も落ちてきたので

少し登ったところでピッチを切る。そこからはロープを外して登った。

スラブ散歩。

登っても登っても白い岩。

ピーク着。
登り出して4時間40分。

ピークまで楽しみにとっておいたエナジーゼリーは
よく見るとたったの16kcalだった。。。ガビーン
お腹空いた。。。。

登山道から登ってきたお兄さんと、写真を撮り合う。

映えスポット バイザー

High sierraの山々が見える。
本当に素晴らしい景色だ。

ピークからは正規の登山道を降りる。

冬季は足場の板と手すりが撤去されるようで、ワイヤー2本だけが手がかり。

このワイヤーにプルージックを作って降りた。

 

登山道、というかこんな感じ。

少し降りると下からたくさんの人が登ってきた。

しかしよく見るとオートブロックをセットしておらず、

ただワイヤーにカラビナを引っ掛けているだけ。

手を離したらどうなるの!下りはどうなるの!!

 

ピークから一緒に降りてきたお兄さんが

「その装備じゃ危険だから降りるべき!!」と言ってくれたので

みんな敗退していた。

 

 

軽装備で敗退してくる人たち。

やれやれ、やっぱりアメリカ人はクレイジーだぜ。

Half Domeを振り返る。

ここまで来れば一安心!あとはトレイルを帰るだけ!

・・・おっと、お肉のことを忘れてた。
安心していられない。
走れ!!

ここは、あの有名なJohn muir trailなのだ。
どこを切り取っても美しい景色だが、
それを楽しんでいる暇はない。

あっという間に暗くなる。
帰りはmisit trailではなくJohn muir trailを歩く。
地面が凍っていて、走りたいが走れない。

駐車場に戻って来たのは19:55

 

急いでvillagestoreに向かうも、

20:05に到着。もちろん既に閉店。。。。。。。

 

 

pataさんも私も店の前でうなだれていた。。。。

 

 

しょうがないので、今日も肉無し雑炊。

私は14時間行動に疲れて果ててしまい、食欲を失ってしまった。

 

食欲が無いときに雑炊を食べるのは正直ツライ。

「食べな動かれへんで」とお説教され、

落ち込んで一日が終了。

 

 

 

 

でも、後から振り返れば

この日は人生でもトップ3に入るほどの

素晴らしい日だったと思う。本当に楽しかった。

 

 

続く。

 

 

 

midori

 

 

Yosemite① 出発~クライミング1日目 11/2-11/3


2022.11/2~11/13の11日間、

アメリカリフォルニア州 ヨセミテ国立公園に行ってきた。

 

絶賛円安中、

今年は全然登れてないけど、

11月は寒そうだけど、

お仕事休むの心配だけど、

 

行こう!!

 

空港の両替レート 1ドル約150円

 

10年前は1ドル81円という悲しい事実。(出典:図書館で借りたガイドブック)

 

2022.11.02

 

移動日。成田からロサンゼルスまではユナイテッド航空の直通便で10時間。

 

乾いた大地
西アメリ

まずレンタカーショップへ。

 

今回のレンタカーはthrifty。
空港からレンタカーショップまではレンタカー会社の直通シャトルバスが出ている。

ショップの人に、指定された駐車場から好きな車を選んで良いと言われる。

私達は一番安いプランで借りたので、指定された駐車場には小さい車が並んでいたのだが、

何故だろう、1台だけ大きな車があった。

さては事故物件?トヨタ シエナ 8人乗り

 

ロサンゼルス

ヨセミテに向かって北上。

 

片側7車線 時速130km/h
ラクションを鳴らされ
ウインカーを出そうとすると、ワイパーが激しく動き出す、
大混乱

 

California

 

フレズノの街で、夕飯、買い物。

 

The best hamburgershop on this trip

 

USAのアウトドアショップと言えばREI.
ガス缶など購入。

 

REI 店内の様子

あれもこれも欲しい、しかし高いので眺めるだけ。

ヨセミテに到着したのは、

夜11時頃。この日は車の中で仮眠を取った。

 

2022.11.03

Camp4に到着!寒い!!

 

Manure Pile Buttressというエリアにある大人気ルート

Nutcracker(5ps,5.8)を登る。

人気ルートなのに、エリアには誰もいない。寒いからかしら?

 

このルートは、終了点にボルトがなく、

ナチュプロだけで登ることのできるルートである。

 

Nutcracker 1p目pataリード。 核心ピッチ。

2p目 私リード 簡単なバンドを右上。終了点は広いテラス。

3p目Pata 楽しい。

素晴らしい



4p目私。 スラブのトラバースがドキドキ。

5p目は複数のルートが取れるようだが、

Pataが左の凹角直上ルートをリードした。マントル返しの部分が怖かった。

 

このピッチを登っている最中、音楽と賑やかな声が聞こえてきた。

隣のルート(Aftersix5.7)を、10人程のクライマー達が登ってきたのだ。

彼らはなんとロープを付けていなかった。

 

クレイジーで危険な人たちかと思ったが
聞くと、彼らはヨセミテのレスキュー隊だった。

登り終えると景色が良い

下降ルートを降りて、

続いてAftersix(5.7)を登る。

Aftersix(5.7)  1p目pataリード

2.3p目 繋げた。 
2p目部分は簡単なテラスを歩く。
3p目部分は広いクラックを登り、登りにくくなってきたところから左のフェースにのる。
フリーソロで追い越していく人がいた。


3p目以降は登れそうな場所を登った。

このルートは1p目部分と3p目部分が面白かった。

暗くなってしまい、ラテルネ付けて、下山。

 

 

夕飯

夕飯は、お馴染みの雑炊である。

クライマーとして

日々の食事にはとても気を遣っているので

わざわざ、日本から食材を大量に持ってきた。

玄米に乾燥シイタケ、乾燥ほうれん草、切り干し大根、キクラゲ、乾燥昆布

 

世界のクライマーに誇れる、ヘルシー料理である!!

 

ヨセミテで流行ること間違いなし!!

 

((ほんとは私達だってCurryVillageのピザが食べたいのだ。

ヨセミテの物価が高いことは承知で、必死に節約しているのである。))

 

 

 

続く。

 

midori

 

久しぶりのクラック

 

石垣山に行きました。

久しぶりのクライミング! 

 

 

 

先週末までずっと家に引きこもっていたので

 

外の空気は美味しいし

 

紅葉が綺麗で癒やされるし 

 

岩場で友人たちに再開できてすごく嬉しい!

 

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これからまた一生懸命遊びましょう!

 

 

midori

 

 

ブラウン釣り

 

支笏湖に行ってきた。

 

今回の目当ては

ブラウントラウト

まだ釣ったことも、見たこともない。

 

 

 

 

まずは、湖に入ってすぐのところでキャスト練習。

 

 

今日は釣れるかなぁ、

まぁ釣れなくても晴れるだけで気持良いからなぁ〜

と、のんびりしていたところ

突然フライが消えた。


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早速かかっていた。

焦ってラインを手繰ると、立派な魚体がぐるぐるうねってるのが見える。

ロッドを片腕で支えるこができないほど

重い。

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釣り上げると51センチほどのワイルドブラウン!

開始早々嬉しい!

 

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ブラウンは、

黒い斑点模様の中に、

さりげなくきれいな赤い斑点があって

とても美しい。

 

 

 

逃してやると

すぐそこの倒木に頭だけを隠して休んでいる。

ようやく泳いだと思ったら、

今度は私の脚の間に戻って来た

何と間抜けなやつだ。

 

 

 

 

木の下のポイントでまた大物がかかった。

今度はもっと大きくて

心臓が・・・


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無事にランディングできた。

恰幅があって逞しい!!

大きさを測ると62cm。わぁお。大感動。

 

 

 

このサイズは、ここでは珍しいそう!

 


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はじめてのブラウン釣りで

なかなかの大物が現れてくれるなんて

 

私はブラウンに愛される人生なのかもしれない。

 

 

でも、もうこんな大物釣れないかもしれない。

 

 

とにかく今日は人生の思い出の日!!

 

 


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フローターで湖に浮かんでいるだけで幸せな時間だった。

透き通る水に

青々と生い茂る森が映る。

 

目線を上げれば

普段は見れない鳥が飛んでいる。

 

カワセミは、ホバリングして、じっと湖を見つめている。

 

ミサゴは、空から悠然と湖を俯瞰してる。

首を左に右とゆっくりと動かす姿は、

いかにも余裕そうでかっこいい。

 

 

カワセミもミサゴも

人間とは違って

嘴、脚だけで魚を捕るんだから

すごいよなぁ。

 

 



 

midori

鱒釣りの旅

ニジマスを求めて道東へ。

 

 

タンチョウがいた。

悠々と畑で餌を探してる。f:id:katyosetsugan:20220805181422j:image

 

 

一日目は北見方面。

鬱蒼とした静かな森の渓流。


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30cmサイズのニジマスがたくさん釣れる。



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同じニジマスでも、みんな見た目が違う。

体高があるやつ、レッドバンドが濃いやつ、鼻が尖ったイケメンなやつ、

それぞれ、かっこいいと思った。
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大竹さんに教えてもらったポイントに

ピンポイントで打つと、

しっかり魚が現れる。

少しでもズレたらだめなのである。

面白い〜!

   


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塩別つるつる温泉、それから置戸町の一福へ。

美味しかった。

 

 

  

 

 

2日目は十勝

で。

いつもより増水しているらしく、

ウェーディングはお腹までの深さ。

 

 

ライズしているのに、

私のフライは無視される。

大物がかかった!が、バラす。 

あと50cm奥にフライを飛ばしたいが、飛ばない。

う〜ん難しい!

 

 

 

ポイントを変えるために移動していたら

明るく青く輝くカワセミが飛んできたり、

淡い赤色が美しいベニマシコが餌を食べていたり、

鳥たちに癒やされた。 

それから、セミの鳴き声に包まれるのも、幸せを感じた。

 

 

ようやくかかったニジマス

40センチくらいの大きさで

なかなか引きが強いし、よく走るし、

全然水面に姿を現さない。 

と、思えばいきなり大きくジャンプしてこちらを興奮させる。

ファイトがこんなに面白いものだったなんて・・!

 

たった40cmほどの大きさの生き物が

こんなにも力強いなんて感動。

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目標の50cmサイズは釣れなかったけど

左腕がよれよれになるまでキャストできたので満足。

 

そして2日間で大竹さんから

たくさんの知識を伝授してもらえたので充実です。

 

 

 

 

 

 

~生きもの観察会~

 

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道端で倒れるトガリネズミちゃん。

餌にありつけなかったのかしら。

 

彼らは2時間に一度食事をしないと死んでしまう儚い存在である。


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月の女神Luna mothが飛んできた。

美しい。

こんな美しい身で生きるのもほんの1週間限り。 こちらもなんと儚い生命。




 

自分のフライはまだまだ

足りなかったので

製図の合間に作るのです。


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midori

GW 高野山

4月28日、夕方に飛行機に乗り

19時45分に関空に到着。いよいよGWの幕開けだ!

 

がしかし、

いろいろあって急遽29日のクライミング予定が無くなってしまった。

関空でレンタカーを借りた私は、

思いがけずひとり自由の身となってしまった。

 

 

 

 

・・そうだ、高野山へ行こう!!

 

 

 

 

大阪と和歌山の田舎町の夜道を一人でドライブ。

窓を開けたら虫の声と草の匂い。

北海道とは季節が違う。

気持ちがいい。

 

うねる細い山道を進んで、

高野山の無料駐車場に着いたのは23時過ぎ。

 

 

そういえば今日は25歳の誕生日だった。

図らずもひとりでこんなところまで来て誕生日を過ごせるなんて、

最高だ!

幸福感に浸りながら、全然フラットにならない助手席シートで眠る。

 

 

翌朝、5時過ぎに起きて、

奥の院に向かって歩く。

 




杉の老木林の中、お墓の多さに、圧倒された。

さすが日本一の霊場

全部苔むしている。

お墓が美しいだなんて、はじめて思った。

墓と地蔵



6時、御廟橋に着く。

ちょうど生身供が始まった。

お大師様に御膳を届ける、1200年間続く儀式。

これを見るため、わざわざ昨夜のうちに高野山へ来たのだ。

御廟橋 この先撮影禁止 奥にあるのが燈籠堂

お坊さんに続いて暗い燈籠堂に入ると

頭上一面にたくさんの灯火。幻想的。

お坊さんのお経(?)は、

何を言っているのか全然分からず、もどかしいんだけど、

3人のお坊さんの声の中に倍音が鳴って

気持ちの良い音の空間。

それから、隣を流れる小川でミソサザイが鳴いていて

お経と相まってキレイだった。

 

 

 

 

車に戻り、仮眠を取ってから

今度は金剛峯寺へ。

 

1時間の阿字観体験をした。

阿字観とは真言宗独自の瞑想法。

体験者は私ともう一人の女性。

阿字観道場という、こじんまりとした静かな和室で行った。

1000円も払ったのに、寝てしまったらどうしようと心配だったけど

寝るどころか、

足がしびれるので目が冷めた。

呼吸法とか意識の作り方とかいろいろ聞けて面白い。

瞑想中に雨が降り出して、その音を聞くのが楽しかった。

 

奥に見えるのが阿字観道場

別殿 西側4室の守屋多々志の襖絵がすっごくキレイなんだけど、残念ながら撮影禁止。

千住博の襖絵  襖絵っていいな




 

 

 

 

それから大師教会でお授戒を受けた。

真っ暗な部屋で大事な話を聴いた訳だけど、

流石に寝不足だったのでうとうとしてしまった。

戒めを授かる儀式だというのに、はい失格。

 

壇上伽藍 大塔 堂内が素晴らしい
円状に柱が立って、立体の曼荼羅。 焼香の匂いっていいよね

 

 

 

地味だけど国宝 不動堂 鎌倉時代後期の建物 

 

壇上伽藍を歩くのも楽しかった。

本当は霊宝館にも行きたかったけど

お金も時間もないので諦めた。

 

 

 

 

 

歴史は、詳しくないけど

これを機に復習したら面白そう。

 

それから、襖絵や日本庭園や寺社お経の音、

いままで知らなかった日本の美しいものをたくさん知れたので

いい経験だった。

 

高野山、来てよかった!!!!

 

 

midori