花鳥雪岩

花も鳥も雪も岩も風流で美しい。

GW 高野山

4月28日、夕方に飛行機に乗り

19時45分に関空に到着。いよいよGWの幕開けだ!

 

がしかし、

いろいろあって急遽29日のクライミング予定が無くなってしまった。

関空でレンタカーを借りた私は、

思いがけずひとり自由の身となってしまった。

 

 

 

 

・・そうだ、高野山へ行こう!!

 

 

 

 

大阪と和歌山の田舎町の夜道を一人でドライブ。

窓を開けたら虫の声と草の匂い。

北海道とは季節が違う。

気持ちがいい。

 

うねる細い山道を進んで、

高野山の無料駐車場に着いたのは23時過ぎ。

 

 

そういえば今日は25歳の誕生日だった。

図らずもひとりでこんなところまで来て誕生日を過ごせるなんて、

最高だ!

幸福感に浸りながら、全然フラットにならない助手席シートで眠る。

 

 

翌朝、5時過ぎに起きて、

奥の院に向かって歩く。

 




杉の老木林の中、お墓の多さに、圧倒された。

さすが日本一の霊場

全部苔むしている。

お墓が美しいだなんて、はじめて思った。

墓と地蔵



6時、御廟橋に着く。

ちょうど生身供が始まった。

お大師様に御膳を届ける、1200年間続く儀式。

これを見るため、わざわざ昨夜のうちに高野山へ来たのだ。

御廟橋 この先撮影禁止 奥にあるのが燈籠堂

お坊さんに続いて暗い燈籠堂に入ると

頭上一面にたくさんの灯火。幻想的。

お坊さんのお経(?)は、

何を言っているのか全然分からず、もどかしいんだけど、

3人のお坊さんの声の中に倍音が鳴って

気持ちの良い音の空間。

それから、隣を流れる小川でミソサザイが鳴いていて

お経と相まってキレイだった。

 

 

 

 

車に戻り、仮眠を取ってから

今度は金剛峯寺へ。

 

1時間の阿字観体験をした。

阿字観とは真言宗独自の瞑想法。

体験者は私ともう一人の女性。

阿字観道場という、こじんまりとした静かな和室で行った。

1000円も払ったのに、寝てしまったらどうしようと心配だったけど

寝るどころか、

足がしびれるので目が冷めた。

呼吸法とか意識の作り方とかいろいろ聞けて面白い。

瞑想中に雨が降り出して、その音を聞くのが楽しかった。

 

奥に見えるのが阿字観道場

別殿 西側4室の守屋多々志の襖絵がすっごくキレイなんだけど、残念ながら撮影禁止。

千住博の襖絵  襖絵っていいな




 

 

 

 

それから大師教会でお授戒を受けた。

真っ暗な部屋で大事な話を聴いた訳だけど、

流石に寝不足だったのでうとうとしてしまった。

戒めを授かる儀式だというのに、はい失格。

 

壇上伽藍 大塔 堂内が素晴らしい
円状に柱が立って、立体の曼荼羅。 焼香の匂いっていいよね

 

 

 

地味だけど国宝 不動堂 鎌倉時代後期の建物 

 

壇上伽藍を歩くのも楽しかった。

本当は霊宝館にも行きたかったけど

お金も時間もないので諦めた。

 

 

 

 

 

歴史は、詳しくないけど

これを機に復習したら面白そう。

 

それから、襖絵や日本庭園や寺社お経の音、

いままで知らなかった日本の美しいものをたくさん知れたので

いい経験だった。

 

高野山、来てよかった!!!!

 

 

midori